《アクロスの木馬》を考える
Akroan Horse / アクロスの木馬 (4)
アーティファクト クリーチャー — 馬(Horse)

防衛
アクロスの木馬が戦場に出たとき、対戦相手1人はこれのコントロールを得る。
あなたのアップキープの開始時に、各対戦相手はそれぞれ白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
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ギリシャ神話のトロイの木馬をモチーフにしたカード。
フレーバー重視のどうしようもないレア?果たしてそうなのだろうか。

気になる点
1.恒久的なトークン生成の置き物だが、生物でもある。
2.これをコントロールするのは対戦相手である
3.コントローラー(対戦相手)のアップキープにトークンを出してくれる

まず1から。
例えばトークン戦略で期待されている、パーフォロスとの併用を考えた場合。
この時クリーチャーである事は利点となる。これ自身を出した時にとりあえず2点飛ぶため。
次にアーティファクトである利点。とりあえず現STDでは究極の価格を避ける事ができるということくらいであろうか。
以上がメリットだが、デメリットであることとしては、定番だが生物破壊・秘法破壊そのどちらの影響も受けるということである。
また、除去耐性で言えば、コストが4、タフネスが4という、現STDの一定の基準は満たしていると言える。

次に2を見てみる。対戦相手がこれのコントロールを得る意味。
対戦相手を参照し、自分のコントロール下を対象に取れないものとしては、イゼット団の超過呪文がある。
対戦相手の使用するそれらを避ける事ができるのはメリットだが、
デメリットとしては、もちろんそれと逆の事が言える。自分が超過呪文を撃つと木馬まで効果範囲になってしまうのである。
そして、対戦相手がコントロールするという事は、対戦相手にとって、自分から生贄に捧げるものとして選べるようになるという事もデメリットである。
現STDで一番使われている生贄関係のカードははおそらく《冒涜の悪魔》であるが、これは自分が木馬を同時に使用しなければいいのであまり関係はない。
後は《肉貪り》、それと《殺人王、ティマレット》これくらいだろうか。(ティマレットは個人的にとても注目しているカードの一つ)

最後に3。対戦相手のアップキープにトークンを出すという意味。
これが一番注目すべき点である。
例えば現STDで同時に存在する《軍勢の集結》、これは自分のアップキープにトークンが出てくるので、木馬の方が早いタイミングでトークンを生成するということが言える。
《軍勢の集結》のトークンは速攻を持っているので攻撃タイミングは一緒だが、
木馬のトークンは、1ターン早く防御に回す事ができるのだ。
これがどれだけ大きい利点かは、《軍勢の集結》を使った事がある人ならわかるだろう。
5マナ使用して、キャストした時は何もせずターンが帰ってくるまでは完全なマグロ状態、これが集結の一番の弱点であるが、このカードはその弱点を克服している。
特に、パーフォロスと併用した場合は、パーフォロスをキャストしたターンも無防備になってしまうため、
この1ターンの差はとてつもなく大きい。
ただし、攻撃面に関しては、効果の大きさで圧倒的に《軍勢の集結》の方が優秀である。
攻撃面と防御面、どちらを重視するかによって使い分けることになるかもしれない。


という感じで、そう悪くはないカードだと感じたのだがどうだろう。
といっても、ファンデッキの域を出るのは難しいだろうが。

コメント

ジャミラ
2013年11月8日1:08

興味深く読ませていただきました。
リンクしましたので、これからもよろしくお願いします。

ももぞの
2013年12月6日8:47

お返事遅れましたが、よろしくおねがいします!!

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